21.カピタンの話 785段

21. カピタンの話

この夏、私はいい歳になる。
先、先月、金比羅さんの785段の石段を登った。
途中、ベッコウ飴を並べてある階段を過ぎた辺り、右奥の御社に掲げられた今年の厄年を告げる告文に目が停まった。

さてさてと1948年生まれの私の厄は何、と探したが1948年、昭和23年の厄は、、、無い、何処にも無い、のである。
つまり、私がここまで来て目が回り転がり落ちても、暑さで気を失っていけなくなっても、それは厄では無いのだ。

まあまあ、ここまで来れて先ずはめでたい。これから先何が起きてもまあ一先ずは、めでたい。
この先は愉しんで生きなさいと、言う事です。と告げられた気がした。

このままでいいの?
一つだけ自身に私が告げよう。

1、不精に亘るなかりしか

遅いが、気を付けます、船乗りとして。

溜光男
2025/08